10月から社会保険適用拡大!?

情報

2児の父ちゃん、そしてブログ運営者のたもです。
さっそくですがみなさん今年の10月から社会保険が適用拡大されることをご存でしょうか。
この記事では社会保険適用拡大について私が調査した内容をお伝えします。

初めにこのページは厚生労働省のHPから引用している内容が大多数を占めています。
より詳細な情報が知りたい方は厚生労働省専用サイトへどうぞ!

また自分で年金事務所などに直接確認した内容も書かせていただきます。
ですが私個人の価値観なども多く含まれているため、疑問点はご自身でご確認ください。

それでは、いきましょう!

社会保険ってなに?

まず社会保険とは一体なんでしょうか。
社会保険とは「厚生年金保険」「健康保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」の5つからなる国が運営する保険制度です。この保険制度にかかる金額を社会保険料といいます。この記事ではより多くの方に関係する「厚生年金保険」と「健康保険」について記載します。

厚生年金保険とは

年金とは簡単に言うと65歳以降にもらえるお金のことです。
あれ、国民年金もあるよね?と思う方がいるかもしれませんが国民年金は俗に言う1階部分です。
自営業者や農家の方などが加入されているのがこの保険です。日本国民であれば強制加入なんですけどね….笑

では厚生年金とは、企業に雇用されている方が対象となる2階部分の年金保険です。
企業に雇用されている方は、1階に国民年金と2階に厚生年金という2階建構造になります。

健康保険とは

病気や怪我またはそれに伴う休業、出産や死亡といった事態に備える公的な保険制度です。

健康保険の給付制度の一つに「高額療養費制度」というものがあります。この制度は高額な医療費が発生した場合、年齢や所得に応じて一定の金額を超えた部分が払い戻される制度です。

その他にも傷病手当金、出産手当金も健康保険の一部となります。

適用拡大の条件

それでは実際に適用拡大の条件を見ていきましょう。

まず勤務先の企業規模によって段階的に拡大されます

  • 現在 501人以上の企業
  • 今回 101人以上の企業 2022年10月〜適用拡大
  • 次回 51人以上の企業  2024年10月〜適用拡大

このように企業規模がそもそも条件に満たしていなければ社会保険料に適用されることはありません。

次に個人の就労条件を見ていきましょう。

  • 週の所定労働時間が20時間以上であること
  • 月額賃金が8.8万円以上であること
  • 2ヶ月を超える雇用の見込みがあること
  • 学生でないこと

4つの項目全てに当てはまる方が2022年 10月と2年後の適用拡大対象者です。

ここで以下の点に気をつけてください!

実労働時間と賃金ではなく、企業との労働契約が条件と適用しているかどうか

実際の労働時間と収入ではなく、労働契約に則って決められます。

例にしてみましょう!

実際の労働が時給900円で1日3時間勤務 月に20日間出勤の方だと
週の合計労働時間 15時間 月の収入 54,000円 となり
実際労働時間で考えれば適用外なはず….

企業との労働契約は同じ時給900円
しかし1日の勤務時間が5.5時間 月に20日間出勤が条件で雇用されている方だと
週の合計労働時間 27.5時間 月の収入 99,000円となり
労働契約をもとに判断され、社会保険が適用されます。

筆者自身は年金事務所などに確認し情報を得ました。
お住まい地域の年金事務者や勤務先へ確認するとより詳細な情報を手に入れられると思います。

また以下の画像は厚生労働省のHPより引用したものです。
気になる方は調べてみてください。

社会保険に加入するメリットとデメリット

それでは社会保険に加入するメリットとデメリットについて考えてみましょう。

メリット

  • 「厚生年金保険」「健康保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」といった5つの公的保険を
    利用できるようになる

最大のメリットといえばこの5つの公的保険が利用できるようになることではないでしょうか。現在や将来に大きな怪我や病気にかかった時にも手厚い保障が受けられるようになります。高額医療療養費制度などが最たる例と思われます。

社会保険に加入することで、生活の防御力を向上させることができます。

デメリット

  • 収入が減ることで生活が苦しくなる世帯がでる

大きなデメリットは収入が減ってしまうことにあります。いわば最強の公的保険と言われている社会保険ですが、良いものをタダで利用できるほど都合よくできていません。当然毎月収入に基づいた保険料が徴収されます。

下の表を御覧ください
下の表は東京都を例としていますが各都道府県のものがありますので気になる方は調べてください。

メリットが大きい人

それでは社会保険が適用されることでメリットが大きい方はどのような方達でしょうか。

  • 扶養上限ギリギリで収入を調整されている世帯の方
  • 子育てが落ち着き働く時間をある程度自由に調整できる世帯の方

まずすでに扶養上限ギリギリで収入を調整されている世帯の方は、ある意味踏ん切りがついていいかもしれません。扶養から外れたくないけど世帯収入をもっと増やしたと考えている方ですね。

また子育てが落ち着いてくる時期、中学〜高校、大学生になるお子さんをお持ちの世帯の方です。月にある一定数以上の労働時間を確保できれば保険料を差し引いても十分な収入が確保できます。この場合は公的保険も手に入れられるうえ、収入もアップすることからメリットが大きいといえるでしょう。

デメリットが大きい人

メリットとは逆にデメリットになりえる世帯の方とはどのような方でしょうか。

  • そもそも扶養上限にまで達していない世帯の方
  • 子育ておよび家庭の事情で労働時間に制限がある世帯の方

簡潔に言えば最低の社会保険料額以下もしくはその付近の収入しか稼げないという世帯の方です。先程も言ったとおり加入者には必ず保険料を払う義務が生じます。東京都を例にした場合、収入が6,3000円以下の方は一律の保険料となり、その保険料は約1,1000円ほどです。裏を返せばどんなに収入が低かろうと加入者であればこの保険料は支払わないといけないのです。

子育てや家庭の事情により、労働時間が確保できず収入が30,000円以下となる方や極端に言えば月の収入が0円の方もいると思います。最低保険料が支払えない場合は手出しで支払うことになります。

このような場合は、家庭へのダメージが極大と言えるでしょう。

社会保険加入を回避する方法はあるのか

筆者が年金事務所に確認した内容になります。
現状国からの免除や助成金などの通達は来ていないため、101人以上の企業かつ労働条件が満たしている方は社会保険には強制加入となるそうです。それでは、どうしても加入したくない方たちはどうすればいいのか、それについても確認してみました。

  • 101人以下の企業(2024年を見越すなら51人以下)へ転職する
  • 企業へ相談し労働契約を変更してもらう
  • そもそも働かない

残念ながら回避する方法はこの3つとのことでした。
最も現実できなものは企業へ相談し労働契約を変更してもらうことかもしれません。
今の勤め先をすぐに辞めたい方やその他特別な理由がない限りはこの方法が一番簡単と思われます。

まずはお勤め先へ詳細を確認してから、検討してみてください。

まとめ

まとめです。

社会保険ってなに?


厚生年金保険、健康保険、介護保険、雇用保険、労災保険
の5つからなる国が運営する保険制度

適用拡大の条件は?

  • 現在 501人以上の企業
  • 今回 101人以上の企業 2022年10月〜適用拡大
  • 次回 51人以上

上記の企業に働く方のうち下記の項目を満たす方

  • 週の所定労働時間が20時間以上であること
  • 月額賃金が8.8万円以上であること
  • 2ヶ月を超える雇用の見込みがあること
  • 学生でないこと

社会保険に加入するメリットとデメリットは?

メリット

厚生年金保険、健康保険、介護保険、雇用保険、労災保険
といった5つの公的保険を利用できるようになる

デメリット

収入が減ることで生活が苦しくなる世帯がでる

メリットが大きい人

扶養上限ギリギリで収入を調整されている世帯の方
子育てが落ち着き働く時間をある程度自由に調整できる世帯の方

デメリットが大きい人

そもそも扶養上限にまで達していない世帯の方
子育ておよび家庭の事情で労働時間に制限がある世帯の方

社会保険加入を回避する方法はあるのか?

101人以下の企業(2024年を見越すなら51人以下)へ転職する
企業へ相談し労働契約を変更してもらう
そもそも働かない

以上が今回の内容となります。自分に何が適しているのかは自分しかわからないのでまずは調べてみてくだい。この記事の内容を調べるときの参考にしてもらえるとうれしいです。

ではまた、次回に!!